21.4世紀ゴルフ(173)
前回、ゴルフスイングについて再度考えてみましたが、素振りや練習でクラブヘッドを振ることが出来るようになっても、あることがきっかけで出来なくなってしまうこともよくあります。
今回は、出来ていたことが出来なくなってしまうことを「減らす」ための提案です。
その大きな要因の1つが、「上手く打ちたい・ボールに当てたい病、曲げたくない病」です。
誰だっていいショットが打ちたいですから、当然と言えば当然の心理です。そう考えれば、病気ではありませんね(笑)
特にコースでは、OBや池、林、谷、バンカーなど打ちたくない場所がたくさんありますし、ライが悪いなどの条件もありますから、このような気持ちになりやすいですね。当然、その気持ちを持ったままスイングするとクラブヘッドを振ることができなくなります。上手くボールに当てようとしてしまうスイングになりがちなのです。
そして、その縮こまったスイングが誘発する典型的な結果が、チョロ、どダフリ、シャンクなどです。ミスを恐れずにクラブヘッドを振ることは怖いですからね。でも、怖いですが、思い切りよくクラブヘッドを振ることが、最も致命的なミスショットを防ぐことにつながるのです。そのことをぜひ知っておいて欲しいと思います。
怖さ、不安を払拭するには、実際に思い切り振ってみて上手くいった体験を重ねるしかありません。「クラブヘッドを振れば大丈夫だ!」と思えるようになれば、普段から出来るようになると思います。
そこで、提案です。
「ボールを上手く打ちたい・当てたい」 ⇒ 「クラブヘッドを上手く振りたい」 に意識を変えてみてはいかがでしょうか。
コースだけでなく練習場でも、いいショットを打つことに意識を置いて練習している方が多いのではないでしょうか。
練習場は、クラブヘッドを上手く振るためのスイングを身につける場所ですから、修正中はスイングに意識を置いてボールの行方は気にしないことが大切です。身についてくれば自然にボールの行方も安定してきます。言い換えれば、ボールの行方を気にして練習するとスイングの修正は難しくなります。
また、いいショットを打つ練習をするのであれば、スイングを考えずに、コースと同じように目標に上手く打てるかどうかを試すことです。上手くいかない時は、スイング修正の練習への切り替えが必要です。
どちらの練習をするのか、始める前に決めることが大切ですが、クラブヘッドを振る練習に時間を割いて欲しいと思います。
練習場やコースでショットをする時、クラブヘッドをビュンと上手く振れば、大きなミスショットは減っていきます。
「(156)目をつむって振る」も参照下さい。
お試しを。