寄せる・入れるためのコントロールショットスイング③(究極のパッティング編)

21.4世紀ゴルフ㉞

前回の第一段階をお試しいただいた方、結果はいかがでしたでしょうか?
少しいい感じになってくれていたら嬉しいですね。

今回から最終段階の究極のパッティングについてお話をしていきます。
ここからが、距離感がピッタリ合う「しっかり打ってもボールが転がり過ぎない」オーバーが怖くないパッティングです。

では、始めていきます。

第一段階でのグリップ、体重のかけ方、アドレスをしていることが前提です。

最終段階の究極のパッティングは、結論から言うと「パターヘッドとグリップを同じ距離動かす」ことです。

 

その目的とメリットは、2つあります。
①右手のスピードとヘッドのスピードを一致させること(右手のスピード=パターヘッドのスピードにする)。

★右手のスピード感覚と動くパターヘッドのスピードが合ってきますので、右手の感覚よりヘッドのスピードが速くなる事が無く、強くも弱くも自分の感覚に合ったスピードでヘッドを動かせるいうことです。

実際にやってみると、ボールを弾くというより押す感覚になり、今までと比べて思った以上にボールが転がらない印象になるはずです。その感覚が得られて初めて、しっかりストロークができるようになるということです。
*振り子のイメージは、手の動きよりヘッドが大きく動くので思った以上にヘッドのスピードが上がります。
  
②ストローク中のパターヘッドの高さを一定にすること(打点上下のバラツキを減らす)。
★フェース上下方向に対する打点が一定するため転がる距離が一定します。意外に思われる方も多いかもしれませんが、距離のバラツキはフェース左右に同距離外した時よりも大きいのです。

このストロークをするポイントは以下の通りです。
・パターのシャフトは地面に垂直にセットします。大きく前後に傾くと上手くストロークできません。


・スタンスは肩幅程度に広くとります。
・両脇はガラ空きにして身体から離してください。(5角形に近い型のアドレスになる)
 右ヒジは、バックスイングする方向に向けておきます。(ヒジ鉄の感じです)

右肘の向きはバックスイング方向に向ける。

 脇・肘を身体に付けた状態は振り子の動きになります。

肘を身体に付けるとヘッドが勝手に走るようなストロークになる。

・ストロークは右ヒジをピストン運動させるイメージです。


 バックスイングは右ヒジを曲げながらクラブヘッドを引張って、トップからは右ヒジを伸ばしながらパターヘッドを押し出すと同時に、ボールを右手の平(生命線のクボミ)で押すイメージです。
 指を使うと弾く動きになりやすく上手く押せません。
・手首の角度はストローク中変わり続けます。(逆コッキングを使います)
 手首を固定するとできません。
 逆コッキングとはフルショットスイングでのコックと逆の動きです。バックスイングでは手首を右手のヒラ側にコックします。

左手首を伸ばさないようにテークバック。
これは通常ショットでのコッキング。振り子感が出てしまう

上手く出来ているかどうかの簡単な確認方法は
ボールを置かずにアドレスしたヘッドの位置から前と後20㎝の振り幅で連続素振りをしてみましょう。
その時、パターのソールが地面から離れなければOKです。
パターのソールで地面をズルズル引きずる感じです。

コース本番で全く同じ動きは出来ませんが、これに出来るだけ近づけていくように習慣化することが大切です。

なお、予めお断りしておきますが、初めはかなり違和感があると思いますので慣れていくには少し時間がかかりますが、
ロングパットからショットパットまで、オーバーが怖くなくいつもしっかりストロークすることができ、驚くほど距離感が合うようになりますので、
トライして頂ければと思います。

次回からは、アプローチショットについてお話します。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員