エッジの切り立ったソッドウォールバンカーはリンクスコースの風景に馴染んでいるように感じられるかもしれないが、実のところは究極の人工的造形であり、不自然極まりない芸術である。
芝は大地に芽生え、光を浴び光合成し、太陽に向かって育つ植物である。斜面であれ平面であれ、光は必要で、根が生える地面も水も必要である。伸びれば芝刈は必要であり、育たなければ枯れる。
フェアとアンフェアを明確に区切るため、視認性と難易度を調節するため、人間が編み出した積芝技法。自然の摂理にそぐわないソッドウォールバンカーは数年毎に作り直される。