カップに届かないパットの原因

21.4世紀ゴルフ (106)

 

パットが苦手というアマチュアゴルファーは多いように感じています。1ラウンドで3パットが5回、6回という方もよく見かけますが、皆さんはいかがでしょうか?

ロングパットは別として「ラインに乗っているのに!もう少し強く打てば入ったのに!」ということ、よくありませんか。また、「絶対ショートしないぞ!」と思って届かせようとすると大オーバーしてしまうということも経験もあると思います。

昔から「30cmオーバーで打て。届かなければ入らない。」と言われているのに、パットがカップに届かないゴルファーは多いですね。

「転がりが良い、よく転がる」と言われるパターを使いたくなることも、それを物語っているのではないでしょうか。

今回はパットが苦手、特にカップに届かないショート傾向が強いというゴルファーの方への提案です。

パターはドライバーとはちがいます。力不足で飛ばせないものではありません。

誰でもカップまで打とうと思えば届かせることができるのに、どうしてカップに届かないのでしょうか?

簡単に言ってしまえば、距離感がつかめていないということになりますが、大きな理由が2つあります。

①パターの芯でボールを打てていない
思った強さで打っても、芯を外れればボールはカップまで届きません。芯を外れて打った時を距離感の基準にすると芯に当たった時はすごく転がって大オーバーすることになります。結果、芯で打った時以外は全部ショートするようになります。

パターもドライバーやアイアン同様に、いつも芯でヒットする基本的な技術を身に付ける必要があるということです。
  
②パターヘッドのスピードが思っている以上に速くなるストローク
思った強さの感覚で打てたのに、オーバーしてしまう。いい感じで打ったのに思ったよりも遠くまで転がってしまってはだんだんオーバーする怖さ・3パットへの恐怖が植えつけられていきます。結果、しっかり打つことが出来なくなってショートするようになります。

パットは、出来るだけ遠くまでボールを飛ばすクラブではないですから、逆にヘッドスピードが速くなりすぎないように打たないといけません。しっかり打っても思った距離だけしか転がらないストローク技術を身につける必要があるということです。

パットは感覚、フィーリング。とよく言われますが、パットの基本的な技術を身につけないと、感覚やフィーリングを活かすことができないことを知っておいて欲しいです。

詳しくは、寄せる・入れるためのコントロールショットスイング② (パッティング基本編)、③(究極のパッテイング編)を参照下さい。

この寒い時期、パットの基本技術は暖かい家の中で身につけることができます。

お試しを。

 

 

 

 

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員