上達に最も大切なもの

21.4世紀ゴルフ(132)

皆さんもご存知の通り、どのスポーツでも最大限の力を発揮するために心・技・体が必要です。

もちろんゴルフにも必要ですので、今回は心・技・体についての提案です。

心・技・体と言いますが、順番はどうなのでしょう。心が初めなので最も大切でしょうか。

昔、ジャンボ尾崎プロが、体・技・心と言っていたことをよく覚えています。今現在も私自身それに同意します。

練習をするにもコースをプレーするにも、体の状態を良好に保つことが最も大事だと思います。

ゴルフも体がすべての基本になると考えています。

これは、毎日のようにトレーニングして鍛え、ストレッチをして整えなければならないということではありません。最低限、練習やコースでのスタート前にウォームアップ(準備体操/ストレッチ)などをして、無用な怪我をしないように努めておく。それがショットの結果にも表れてくると思うのです。

どこかが痛いという状態を無くして、思い切りよく自分のスイングができる体を維持しておくことが大切だと思います。

体の調子が良ければ良いスイングになりますし、どこかが痛いのに無理にスイングすればスイングを崩すことになります。

ちょっとどこかが痛いだけでも、無意識にその箇所が痛くないようにかばってスイングしますから、無意識のうちに自分が望まないスイングになっていってしまうということです。当然、満足できる良いショットは望めません。

体の調子が不十分であれば、いくら練習してもスイングを磨くことはできないと思います。 どこも痛くない状態で練習することで、技(スイング)を磨くことが出来ます。そしてスイングに自信が持てれば、心に余裕もできて自然に心はついてくると考えたら良いと思います。

無理をすれば練習出来るけれど、あえてしないことはストレスが溜まるかも知れないですし気持ちも焦るかも知れませんが、ゴルフのためには「しない事」が大切だと思います。

ここで、ひとつ提案があります。
どこかが痛くてフルショットができない時は考え方を変えて、その体の状態でもできる練習をする。それが普段はできない課題を克服する良い機会と捉えてみてはいかがでしょうか。 

例えば、アプローチやパットなど、小さな動きで練習できることに集中してみてはどうでしょうか。アプローチ、パットが苦手な人だけでなく、得意であっても、技と心が更に向上して今後のゴルフがずっと楽しくなると思います。

ご一考を。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員