打ってみたらいいのに

ロングアイアンほど軽いヘッドの振りやすさが効いてくる(気がする)

アイアンヘッドを従来よりも25g程度軽くしてみたらどうなったか?

・振りやすくなった(全番手/ショートアイアンは振れ過ぎ傾向)

・ヘッドスピードが上がった(ミドル〜ロングアイアン)

・ロングアイアンが楽に振れるようになった(球が上がる)

・ショートアイアンは逆に鉛を貼って調整し、スイングテンポをキープ

個人的にはこんな感じ。

MOE86アイアンと通常アイアンのヘッド重量の差は下記である。

ロングアイアンほど軽量化の度合いが大きい。

25gもヘッド重量を減らすと“当たり負け”しそうという危惧も聞かれるが、個人的には振りやすさが増し、ヘッドスピードが上がったことで、重量のマイナスぶんを上回る強さが出ている気がした。重さではなく、速さでボールをしっかり潰していける。そんな印象だ。

加えて、ヘッドが軽く振りやすくなったぶん、シャフトを重たいものにしてあるから、クラブ全体の重さで考えたらエネルギー量は増している気さえする。重たいものを速く振れている感覚なのだから当然だ。

通常は、ヘッド重量はなるべくキープし、でシャフトを軽く長くすることでヘッドスピードを上げようとする。

MOE86の場合は、ヘッドを軽くして振りやすさを上げ、そのぶんシャフトは重たく、短く(人による)することで速さと安定のバランスをとる。

ヘッドの重さが違うことで、シャフトの重さ、長さのバランス感が変わってくるところがこの実験の面白味である。

いわゆるクラブ全体の慣性モーメントの比較。同じシャフト、長さの場合。

ヘッドが軽い方がビュンビュンは振れるというのは、なんとなくイメージしてもらえると思う。それは普通のクラブのヘッド側を持ち、グリップを下にして振ってみればわかることだから。

ゴルフクラブの「重さ」といえば、シャフトの重さ、あるいはクラブ総重量をイメージするのが従来ゴルファーだろう。その証拠に愛用アイアンのシャフト重量は答えられても、7番アイアンのヘッド重量を即答できる人はいないのではないだろうか?

そのくらい「ヘッド重量」(とくにアイアン)は、注目されてこなかったのだ。

一般的に総重量が重たいクラブは振りにくいと思われているが、果たしてそうなのか? 軽くてもクラブを振った時の慣性が大きく「振り重たい」感じになってしまえば、スピードが出せないのではないか?

どうだろう?

シャフト重量を上げて総重量がアップしても、振りやすさが増していればそっちのほうが安定するしよいのでは?

重さと速さの絶妙バランスは、D1とかC6とかの数値では表せないが、実際に打ってみれば明確にわかる。ことあるごとに、我が事務所(千葉・八千代市ユニオンゴルフ内)に来てくれたら体感してもらえますよ!と言っているが、まぁまぁ誰も打ちに来ない。ゴルフ業界の人ほど来ないです(汗) クラバーのことが嫌いでも打ってみたらいいのに(笑)

別に弊社でこちらのクラブを販売しているわけでなし。私物を打っていただくに過ぎません。ご興味があれば、ぜひ打ちに来てください。(SNSのメッセージ等でご連絡ください。アポ無しはNGです)

(情報追加)所有のMOE86アイアンは貸し出し中にて現在手元にありません。ご了承ください(返却されましたらこの記載を消去します。記載があるうちは手元にはありません)

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在