アソビのない遊び。
ドライバーヘッドの大型化とともに、右プッシュする人が増えてきましたね。シャフトが長くなり、やわらかくなり、ヘッド重になり、重心距離が長くなれば、右に打ち出しやすいのも当然だろうと思います。そのために重心アングルを大きくしたり、あるいはフックフェースにしたり、シャフトのしなり戻りを早めたりして、なんとか右向きをまっすぐにして当てさせようとしているのが、ここ10数年続いてきたドライバーの革新ですね。
飛距離を追求した結果、道具はこのように進化したということです。
たまに絵を描いたりします。飛ぶってどういうことだろうと。慣性モーメントの大きな今どきヘッドなら、インパクトでフェースが向いている方向にまっすぐ飛び出していくでしょう。そして、ギア効果なるサイドスピンもかからないようになっているので、そのまままっすぐ飛び続けます。
220ヤードで右ラフ、250ヤードで右林、280ヤードでOBラインを越え、350ヤードも飛べばゴルフ場の敷地から出てしまう。ちょっとした打ち出し方向のズレが飛び続けるうちにどんどん大きなブレになっていく。これが私の飛ぶというイメージ。飛ぶってリスク高いなぁ、怖いなぁ、アソビがないなぁと感じます。本当に飛ばす能力を身につけられたなら、同時にいまの何倍もの精度を身につけないといけません。カチャカチャ機能を使う手もありますが、それを使っても不安定な自分をカバーできるものではないと感じます。
このホール、220ヤードでも残り150ヤード以内なのです。そういうことをティグラウンドで考えられる余裕が欲しいですね。遊びに行ってるのになんとなくアソビが足りない昨今です。(笑)