あるがままでいけるように。

1970年代のウイルソンのゴルフボール「Hol-Hi」。MADE IN SCOTLANDだけに大きさは、R&Aサイズ。つまりSMALL。

やさしい道具のかたち。

キャンディのようにセロハンで包まれ(くるまれ)ていた、70年代のゴルフボール。雑誌の撮影のために初めて封印をといてみました。

昔のことをやみくもに賛美したくはないですが、ハッとさせられるモノの美しさがありました。とくにボールナンバーの入れ方に、大きな感動を覚えました。

全方位から番号がみえる配列の妙

なんのためのナンバーリングか。目的達成のためにどうデザインすべきか。使い勝手から考えられた素晴らしい意匠がここにあります。要件を満たしていながら控えめなのもいいですね。

あるがままの競技だから、触らずに済むように。やさしさから生まれた道具のデザイン。用の美だと思います。

「これ、何番?」

2018年の今、世界中のゴルフコースでボールを覗き込む光景が見られます。ボールナンバーが二箇所にしかないからですね。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在