アプローチのキモ

21.4世紀ゴルフ(147)

皆さんは、グリーン周りのアプローチをするとき、どのようなイメージでスイングしていますでしょうか?

今回は、アプローチショットのスイングのキモ(考え方)を提案します。

アプローチが苦手な方は、ドライバーやアイアンのフルショットのスイングを小さくしたものと考えていることがとても多いようです。

アプローチショットのスイングは、結論から言うと、ボールを打つのではなく、ボールを運ぶイメージです。

ドライバーやアイアンのフルショットはボールを打つスイングですが、アプローチは狙った場所に丁寧にボールを運んであげる感じが必要です。

野球で言えば、遠投やボールにスピードをつけるための上投げとボールを正確に優しくトスするような下手投げの違いです。ですので、ゴルフのアプローチショットは下手投げですね。

試しに練習場で、クラブを持たずにアドレスを取り、ボールを右手の平に乗せて軽く握って10ヤードくらい下手投げでボールを投げてみましょう。大事なのは、10ヤード先の狙った場所にボールを運ぶには、身体をどのように使っているのか、どう動くのかを感じてみることです。
そのイメージ・感じでクラブを持ってアプローチしてみると、ボールを運ぶ感じがつかめてくると思います。

具体的なスイングのポイントは、グリップ(手)を大きく動かすことです。クラブヘッドと手が同調して動くイメージです。

始めは違和感があると思いますが、慣れてくると方向も距離感も合ってきます。しかもザックリやトップもなくなっていきます。

21.4世紀ゴルフでは、スイングは2つと考えています。(詳しくは、12話「ゴルフスイングはひとつ!?」をご参照ください。)
一つは、ボールを遠くに飛ばすスイング、もう一つは距離をコントロールする(加減する)スイングです。この2つのスイングを使い分けることでコースを上手くプレーすることができます。

アプローチが上手くいかなくてお悩みの方。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員