スウェーの考え方

21.4世紀ゴルフ(159)

スウェーと言うと、スイングでやってはいけない動きとしてよく使われる言葉ですね。特にバックスイングで身体の軸がブレることを指すようです。
ただ、そもそもスウェーの定義も身体の軸がどこなのかも曖昧なような気がしますが・・・。

今回は、スウェーしないように、軸を動かさないようにしようとして上手くいっていない方への提案です。

「ゴルフのスイングに軸は動く。または軸はない。」と考えることです。

その理由は、単純に考えて、見る角度の違いはありますがアドレス正面からスイングを見た時、クラブヘッドの軌道が真円にならないからです。本当に軸があればクラブヘッドの軌道はまん丸になるのではないでしょうか。

また、スイングに軸を意識する考え方は、スイングを回転だと考えるからだと思います。スイングはクラブを両手で握っているので、嫌でも身体は回転させられますから、自ら回転させる意識は必要ありません。

どこかに軸があるとして、スイング中、その軸は直線的に動き続けると考えます。身体の重心を移動すれば軸は動くと考えることですね。軸が固定できないので結果として軸は無いという考えになりますね。バックスイングで右足方向に重心が動けば、軸は右に動く。身体も頭も右に動くことになるということです。
野球のピッチングやバットスイング、テニスのストロークなども同じだと思います。バックスイングでは右に軸は動きます。

どれくらい軸は動くのかは、体重が両足の親指付け根の間をできるだけ大きく動くことが理想です。
窮屈すぎると感じる場合は小指側に動いても構いません。大事なのは、カカト側に体重が動かないことです。

【体感方法

トップで左足を上げて右足1本で立ってみましょう。軸がだいぶ右に動く感覚をつかみましょう。

 

ダウンスイング~インパクト 左足をアドレスの位置に親指付け根から下ろしますが上半身はトップの位置をキープします。軸は少し左に動きますが、トップでの軸をキープする感覚をつかみましょう。

 

スイング全体としては、身体を揺さぶってクラブを振るイメージになると思います。

身体の軸や回転を意識してた方にとっては、とても違和感があると思いますが、のびのびスイングできて躍動感が感じられると思います。慣れてくれば、飛距離と正確さが格段にアップします。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員