
「ロフトを調整するなら“寝かせる”ようにしなさい」
タイトリスト マスタークラフトマン ボブ・ボーケイの教えである。
ロフトを立てる調整を加えると「バウンス角」が小さくなる。逆にロフトを寝かせれば「バウンス角」はより大きくなる。“バウンスと友達”であり続けたいのなら、ロフトを立ててはいけないよ。ということである。例えばロフト57°のサンドウェッジが欲しければ、56°のモデルを1°寝かすこと。58°を立てるのはお勧めしない。
愛用アイアンのピッチングウェッジをロフト49.5°から50°に調整してもらった。

たった0.5°の調整だが、やはりバウンス効果が高まった気がしている。
よく考えれば、この程度のバウンス効果の変化は「セットアップ」やインパクトの意識(イメージ)でも作り出すことが出来てしまう。逆に言えば構え方次第でバウンスを消し去ってしまうことも可能だ。
・ボールの位置を右足寄りにする
・ハンドファーストに構える
・ハンドファーストインパクトを目指す
これをするだけでバウンス効果は「ゼロ」に近づいていく。ウェッジをウェッジでなくすることはものすごく簡単なのだ。ハイバウンスのウェッジを手にしても、上記のようにするだけで、バウンスのお助け効果は無くなってしまうのだ。
よく考えると、ウェッジほどバウンスを打ち消すセットアップやインパクトのイメージが推奨されているように見える。個人的には今は逆のことを意識している。
・ボール位置を変えるなら左足方向に
・ボールではなくヘッドをスタンスの中央にして構える
・ハンドファーストというワードは記憶から消す
ロフトを増やす方向でセットアップすると、ちゃっくり・ダフリのミスが極端に少なくなる。“バウンスと友達”になれるかは、セットアップ次第だと思う。