身体が突っ込むスイングを修正する

21.4世紀ゴルフ (138)

突っ込まないことが、振り遅れないことにつながります

トップからダウンスイングで頭・身体が飛球線方向に突っ込むスイングが多くみられます。これはダフリ、トップ、スライス、ヒッカケなどあらゆるミスショットの原因になります。また、上手く当たってもボールが高く上がりません。

今回は、突っ込むスイングを修正していくための提案をしてみましょう。

突っ込むスイングとはどういうことでしょうか?
単純に言うと、インパクト時に身体の重心がボールの先にあるスイングということです。
スイングした時のクラブヘッドの最下点は、インパクト時に身体の重心がどこにあるかで決まってきます。

インパクト時に、身体の重心がボールより先にあればダウンブローになる、後ろにあればアッパーブローになるということです。

身体の重心がボールの先にあればあるほどダウンブローが強くなるということです。結果として、クラブヘッドが振り遅れてフェースがスクエアに戻らずにボールが曲がったり、上手くボールに当たらなかったりするわけです。

ダウンスイングはバックスイングよりも、はるかに身体に力を入れてクラブヘッドのスピードをつけようとして、頭・身体は飛球線方向に踏み込んでいきますから、ある意味、突っ込む動きは自然な動きです。ただ、身体の重心がボールの先に行き過ぎないようにする必要があります。「ビハインド・ザ・ボール」という格言まであるわけで「インパクトの時には頭・顔はボールの後ろに残しておかないと上手く打てませんよ」ということです。

また、ダウンスイングの時だけでなく、アドレスやバックスイングが突っ込みやすいスイングの原因になっていることも多いように思います。

突っ込むスイングをしているゴルファーの方に、どのような意識でスイングしているかを聞いてみると以下のようなものです。
・頭を動かさない
・ボールをよく見る
・身体の軸を意識してその場で回転させる
・ボールに上手く当てようとする
・ダウンブローに打つ(アイアン)

では、突っ込まないでスイングするためにどうしたらよいでしょうか?

ここからが「提案」です。
単純に、インパクトの時に身体の重心がボールの後ろにあるイメージを持つことです。
以下がそのための簡単ないくつかの方法です。(細かい理由は省きます)
・高い目標を見ながら、そこに打つアドレスをとって、その高い目標にボールを打つ
・アドレスしたら、右足を靴一足分広げる
・ボールを真横から払い打つ意識を強く持つ

突っ込むスイングをしているゴルファーにとって、初めはボールをすくい打つような感じがするかもしれませんが、それでOKです。
慣れるまで続けていくと、格段にショットが安定すると思います。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員