自分のスイングを確認する

21.4世紀ゴルフ(139)

スイングを外から見てここが変わった!とチェックするのと、スイング中に自分の目や感覚で変化を感じとることは大きく違います。

 

スイングを変えたいと思った時は、自分のスイング変化を正しく確認しながら行っていくことが大切です。今ならスマホで自分のスイング動画を撮って確認する!という人も多いのではないでしょうか。

では、このスイング動画チェック。果たして効果的な方法なのでしょうか? スマホの登場で誰もがスイングを客観的に「見る」ことができるようになりましたが、だからと言って思うような動きができるようになるわけではありません。たとえば、自分が感覚的に体の動きや意識を変えた結果、実際のスイングではどこが変わったのか? それをチェックする「視点」がなければ、スイング改造の成果も、感覚と実際とのズレも見極めることができないのです。

変化が見えなければ、スイングを変えているつもり、スイングチェックをしているつもりになってしまい、決してスイングはよい方向には変わっていきません。

ここでは、その感覚と実際のギャップを埋めていくための2つのやり方を提案します。

①スイングを止めながら自分の目で見る
アドレスからフィニッシュまで、スイング中の各所で動きを止めながら、「自分の目で」詳細を確認していきましょう。21.4世紀ゴルフでは、下記の6ヶ所でスイング止めて、何かを意識したことで何が変わったのか? それを見てみることをオススメします。 

・バックスイングの途中(グリップが右腰横辺り来たところ/自分の目で直接見る)
・トップ (鏡などに映して見る)
・トップからダウンスイングへの切り返し(鏡などに映して見る)
・ダウンスイングの途中(グリップが右腰横辺り来たところ/自分の目で直接見る)
・インパクト(フェースにボールが当たる寸前/自分の目で直接見る)
・フォロースルーの途中(クラブが左腰横辺り来たところ/自分の目で直接見る)

さぁ、意識を変えたら、それぞれのポイントで何が変わったのでしょうか? 何がいい悪いではなく、どう変わったのかを見極めてください。

②ゆっくりスイングする
次にアドレスからフィニッシュまで、スイング全体の動きをゆっくり確認しながら行います。
ゆっくりとは、バックスイングからトップまで7〜8秒、トップからインパクトまで7〜8秒、インパクトからフィニッシュまで7〜8秒です。特に修正したいと思っている所に意識をおきます。

①、②共通の重要ポイントです。
変えたい動きをやってみると、当然これまでとは違う感じがすると思いますので、身体のどこが・どんな感じがするのか、どんな感じで動くのかを確認することです。

動画を客観視するよりも自分の目や体の動き方で変化を確認する方法を身につけておいたほうが、感覚と実際のズレに気付きやすく、ラウンド中での修正力アップにもつながると思います。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員