21.4世紀ゴルフ(79)
皆さんは、スイング中にボールをよく見ているでしょうか?
今回は、「ボールをよく見る」という基本について、上手くいっていない方への提案です。
結論から言うと、ボールは見えていればいいので、よく見る必要はありません。
「ボールをよく見ないと上手く打てない・当たらない」は誤解ではないかと考えています。なぜなら、それが上手く打てない・当たらないの直接的な原因ではないからです。
辞書によれば「見る」は、存在をとらえる・視覚にはいる・眺めること。一方、「よく見る」は凝視すること。目を凝らして見つめること。とあります。
ボールを「見る」ことと、「よく見る」ことは違うのです。
ボールを「よく見る・凝視する」を意識しすぎると、スイングに次のような弊害が起こるように思います。
①頭や身体がボールに向かって動きたくなる。
モノをよく見ようをすると、目をモノに近づけませんか?
よく見ようとするとバックスイングで頭が下がり、ダウンスイングでは伸び上がって調整しようとしたり、その逆もあります。また、ボールの方に身体が動くこともあります。トップやダフリになりやすくなったり、方向性も悪くなります。
②頭を残す意識になる。
バックスイングからインパクト以降まで頭を残そうとすると、窮屈でのびのびスイングができません。飛距離が出ないだけでなくダフりやすくなります。
③軸や頭を動かさない意識になる。
軸や頭を全く動かさないでクラブを速く振ることはできないので、ボールを遠くに飛ばすことはできません。野球で右投げのピッチャーや右打ちのバッターが左足を全く動かさないで投げたり、打ったりするようなものですね。
ですので、バックスイングからインパクトまで、ボールが見えていればOKです。
プロのスイング分解写真では、ボールをよく見ているようにみえますが、おそらく誰もボールをよくは見ていないはずです。視界の中にボールがあるだけです。
ボールをよく見ることで上手くいっていない方は、まずは一度ボールをよく見ない(凝視しない)で気持ちよくスイングしてみてはどうでしょうか?
スイングの感じやショットがだいぶ変わると思いますよ。
お試しを。