PWを有名無実とするなかれ

ピッチングウェッジのオリジナルロフトは50度といわれるが…今は?

サンドウェッジがロフト50度になってしまったら、それはもうサンドウェッジとは言えまい。ロブウェッジが56度になったら、それってサンドやんけ!ってなるはずだ。

では、もともと50度だったピッチングウェッジが、43度とかになっているのになぜあまり問題にならないのだろうか。なぜ、50度のギャップウェッジ入れればいいかってなるのだろう?

ピッチングウェッジって単に9番より一番手飛ばない、アイアンの一部なんだっけ? それなら10番アイアンで良かったはず。どうしてわざわざ「ピッチングウェッジ」でなければならなかったのか。フルショットとは別の「特別な用途」があったから、別名称になっているのではなかったか。

ロフトが変わったらできないショット。そして同じロフトであってもウェッジの製法ではできにくいショット。そういうのがあるのではないだろうか?

ピッチングがピッチングで無くなった結果、ChipRなるクラブが必要になって来ちゃったのではないだろうか。

もともとのピッチングウェッジで打ちやすかったショットってどんなものだったろう。それを理解しているのはきっと、50度(@49度)のピッチングウェッジを使っているタイガー・ウッズしかいない。ウッズしか持っていないクラブがあり、出来ないショットがある。それに気がついた瞬間、ゾクゾクっと震えがきた。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在