沖縄にhouse ONOFFという隠れ家的な場所がある。地元の人でもたやすくはたどり着けない。用がなければ迷い込むこともない、細路地の奥にある秘密めいた場所だ。
仕掛け人は、ここで何をしようというのか?
表向き。いいモノを紹介したい。落ち着ける空間を提供したい。語らいの時間を共有したい。など、いろいろあるだろうと思う。
私は実際に訪れてみて、率直に、ここは気づきを与える場所なんだろうと思った。ここをいいなと思う気持ち。感じる心地よさ。この世界観が自分の琴線に触れるかどうか。空間自体が感性の選別を行う“フルイ”の役割を果たすのだろうと思った。
ここを特別な場所ではなく、居心地がいい場所。そう感じる人たちが集まり、気づきを増やすことによって暮らしにゆとりやハリを作っていく。その芽を育てるために作られた畑なのではないかと思った。
目立たぬ場所にあるのが、第一の“フルイ”である。ここに行ってみたい! そう思わなければ通りすがることもない。人との縁は結べない。敷居は低いが、見えにくい場所にある。そこがオトナっぽくていいのである。
この「耕す。」サイトも似たところがあるな。そんなことを思った。
行きにくいけど気になる場所。行くか、行かぬか。お心次第。