
目土はゴルファーとしてのマナー、エチケットである。そう教わったからやっている(やっていた)ゴルファーは多い。あるいは目土袋を持っていないと試合に出してもらえなかったから、とりあえず持って出ていたという元ジュニアも多い。
TURF AIDという言葉は、そういう決まり、強制的なものじゃなく、“芝を保護する”というそもそもの目的を明示することで、“俺もゴルフ場を大事にしたい!”と自発的に思うオトナゴルファーを増やしていきたいと考えたことから生まれた。
「砂は傷つけちゃった芝生に貼る絆創膏みたいなもの」という表現も、FIRST AID(救急箱)からインスピレーションしたTURF AIDならではのものだ。
私は行動の意味を直接的に言葉にして明示することの大切さをTURF AID BAGの制作を通じて学んだ。

行動の意味、目的を直接的な言葉で伝える。その観点でいうとTURF AIDでもまだまだ全然抽象的に感じる。目土の目的は確かに美しい芝生の緑を保護することにあるが、その行いの端的な目的は「凹んだ地面を平らにする」ことにあるからだ。
美しい緑のフェアウェイは、凸凹のない地面であってこそ保たれる。
あえて繰り返すが、目土をする目的は「凹んだ地面を平らにする」ことにある。そのイメージを持つことができれば、砂を撒くことではなく平らにすることを一生懸命やるようになる。
言いたいことは同じ。どういう言葉で表現するのか。それが最終的な行動のクオリティを高める。
凹んだ地面を平らにしよう! TURF AID
目土もグリーンのピッチマーク直しも、バンカー均しも。すべて目的はLEVEL the groundである。