21.4世紀ゴルフ(133)
今回は、飛ばす・飛距離を伸ばす方法をドライバーを例にして説明します。
皆さんご存知のとおり、一般的には「ヘッドスピードを上げれば飛距離がアップする」と言われています。
でも、本当にそうでしょうか?
もちろんヘッドスピードが速ければ飛びますが、これには隠された大前提があります。それが、「ヘッドスピードが速くなっても、これまでと同じように安定してしっかりボールをとらえることができる」、ということです。
ヘッドスピードがどんなに上がっても、しっかりとフェースのいいところでヒットできなければ、ボールは遠くに飛びませんし、大きな曲がりにも繋がってしまうので意味がないのです。
ヘッドスピードは十分あるのに、ボールをしっかりとらえきれずに飛距離を大きく損している。そういうもったいないゴルファーも多く見かけます。そういう方がさらに飛ばそうと思ってヘッドスピードを上げようと頑張っても結果は変わりませんし、逆に飛ばなくなってしまうリスクがあるのです。
ヘッドスピード40m/sのゴルファーが、最適条件でインパクトすれば、236ヤード飛ぶというデータもあります。皆さんはどうでしょうか。ヘッドスピードに見合った飛びを実現できているでしょうか?
ゴルファーにとって最もボールを遠くに飛ばす方法は、クラブフェースを目標に対してスクエアにし、スイートスポットでインパクトすることです。
そのためには、その確率が高くなるスイングを身に付けていくことが大切だと思います。
同時にクラブも大切になりますね。そのゴルファーにとってスクエアにスイートスポットでインパクトできるクラブを使うことです。
これを基準にすれば、自分が使うドライバーのヘッド特性・重さ・長さ・ロフト・シャフトが、今使っているドライバーとは違ってくるかもしれません。
そうしたスイングで、そうしたクラブを使って飛んだ距離が、そのゴルファーにとっての最大飛距離です。
その上で、もっと飛距離が欲しいのであれば、そこで初めてヘッドスピードを上げることを考えたら良いと思います。
ヘッドスピードが上がるスイングを取り入れてみる。マン振りしてみる。クラブを長くしてみる。筋力をつけてパワーアップする。体の柔軟性をつける。などいろいろ方法はあります。
しかし、どの方法も初めのうちはヘッドスピードは上がっても、安定してスクエアにスイートスポットで打つ確率は今までより低くなると思います。慣れてくるまではフェースの向きや打点が不安定になるので、安定してくるまで継続していくことが大切です。
飛ばしたいのであれば、まずは、スクエアにスイートスポットでボールをとらえる。
ご一考を。