21.4世紀ゴルフ㊹
最近ゴルファーは、プロ、アマチュア問わず様々な計測データ数値や動画を見ながらスイング作りをしているように思います。科学の進歩によって、次々に新しいことが解明されていくことは素晴らしいことですが、このところ気になっているのは、データ重視になり過ぎてきているような感じがすることです。
スイングの感覚、距離の感覚などの身体が感じる「感覚」を計測することは出来ないわけです。また、感じ方は人それぞれ違うのでなおさらです。
ゴルファーは機械ではありませんから、スイングもコースでのプレーも結局最後は自分の感覚が頼りになってきます。そこで大事なのは「感覚」を測るのではなく、自分なりに「感覚」を養うことになります。
今回は、その方法について紹介してみたいと思います。
《練習場では》
「こんな感じ?」をいろいろ試し、それぞれの結果がどうなるのかに興味を持ってください。結果が思ったものと違う場合は、さらにこっちの感じだとどう? この感覚なら? と結果に近づく自分の感覚を見つけていくようにしましょう。
・40ヤードのアプローチショットを打つには、どのくらいのスイングの感覚で打てばいいのか。やってみる。
・パットはどのくらいの「強さ」で打つとどのくらい転がるのか。
こうすれば、こうなるのか!ということをつかんでいくことが、練習であり、感覚を養うということになります。
《コースでは》
・風はどの方向からどのくらいの強さで吹いているのかを「感じる」。
・このくらいの強さの向かい風だと、ボールはどのくらい飛ばなくなるのか。フォローの風ではどうか。風を感じているからそれが「感覚」として残ります。
・グリーンまでどのくらい上がっているのか、下がっているのか。平坦な時よりボールはどのくらい距離が出るのか、落ちるのか。それもライの状況、高低差などを最初に感じているからこそ「感覚的」に理解できるのです。
大切なのは、その時が上手くいかなくても「感覚」として経験が蓄積されていくことが大事なのです。失敗があるからこそ、次の予測精度は上がっていきます。
もともと自分自身がもっている感覚「こんな感じ」を大切にして、スイング作りやプレーをしてみると意外に早く上達できると思いますよ。
お試しを。