右ヒザをゆるめる

21.4世紀ゴルフ(179)

バックスイングやトップで、スウェイしないように、右ヒザが流れないように、固定しようと意識しているゴルファーの方も多いのではないでしょうか。

これで上手くいっている方は何も問題ありません。流れないように固定することがいけないわけではなく、むしろ理想ですから。

問題になるのは、理想を追い求めて、バックスイングやトップであまりにも身体が窮屈で苦しく感じるゴルファーの場合です。その方にとっては、バックスイングでクラブが上がらなかったり、トップで間が取れなかったりして、振り下ろすタイミングをとることが難しくなります。また、トップで右足に体重が乗りきらなかったり、窮屈さの反動で身体が左に突っ込む原因になり、上手くスイングすることができなくなります。
その結果、トップ・ダフリ・テンプラ・プッシュアウト・ヒッカケなどいろいろなミスが出やすくなります。

今回は、無理なくスムースにスイングするための提案です。

右ヒザをゆるめて、トップで止まっていられる形を作ることです。身体に余裕を持たせるということです。

右ヒザをゆるめると、身体が捻られる感じが少なく、力が溜まっていないように感じるかもしれません。           また、右ヒザをゆるめることで右ヒザは右方向に動きますし、体重も右足親指から小指の方向に動きますが、それでOKです。(ゆるめる注意点は、右ヒザを後ろに引いて、体重がカカトにかからないようにすることです。)

目的は、ダウンスイングでの身体の突っ込みを軽減すること、ダウンスイングのタイミングを取りやすくすることです。

こうすることで、バランスよくスムースにスイングできて、ショットが格段に安定します。

これに慣れてくるとコースでの様々な状況に対応できるようになります。

ゴルフスイングは、身体の右サイドを止めておくことよりも左サイドを止めることの方が大切なのです。

ショットの大きなミスが出て安定しない方は、お試しを。

 

 

 

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員