利き手を活かすスイング

21.4世紀ゴルフ(158)

明けましておめでとうございます!

本年もお付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。

私は左利きですが右打ちスイングをしています。今回は、その経験からの提案です。
ゴルフを始めた時「左利きの右打ちはゴルフが上手くなるよ!」とよく周りから言われました。理由はよくわかりませんでしたが…(笑)
しかし、実際には無意識に利き手である左手でクラブを振ろうとするため、クラブヘッドにスピードがつかず飛距離が出ない、クラブの軌道も一定しない、しかも振り遅れてスライスが続きとても悩みました。そしてプロになってもずっとスライス系です。

なので、利き手ではない右手をどれだけ積極的に使うことができるか、利き手の左手をどれだけ殺すことが出来るかをずっと考え工夫しながらスイングしてきました。

皆さんの多くは、右利きで右打ちだと思いますので、右手を自然にしっかり使うことができることが羨ましい限りです。

今回の提案です。

右利き右打ちの人は右手でクラブを振った方が良い。と思います。

理由を一言でいえば、左手ではクラブを上手に振ることができないからです。実際にそれぞれ片手でクラブを振ってみると、どちらの手の方が上手く振ることができるか実感できると思います。

同じ理由で、左利きの人は左打ちした方が良いと思いますし、左手でクラブを振った方が良いと思います。

話は少しそれますが、皆さんの多くは、野球のバットを振った経験があると思います。

初めてバットを振る時、右利きの方はバッターボックスのどちら側に立ちましたか。何も意識しなくても自然に右バッターボックスに立ったのではないでしょうか。それはなぜでしょう?

無意識のうちに、利き手である右手でバットを強く正確に振ることができるように構えたいからではないでしょうか。

条件は違っても、人が棒を振ってボールを打つという点で、ゴルフも同じだと思います。

そう考えれば、右利き右打ちのゴルファーは右手を使ってクラブを振ることが自然で理にかなっているのではないかと思います。

どうしてもボールが右に曲がる、思ったように飛距離が出ないのであれば、利き手である右手を積極的に使ってクラブを振ってみてはいかがでしょうか。

「右手の使い過ぎ、右手を強く使うとボールが曲がる!」とよく言われているので心配でしょうか?

ご心配なく。どんなに強く右手を使ってもボールは曲がりません。ボールが曲がる原因のほとんどは、手ではなく別のところにあるからです。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員