自然(コース)と戦うこと

21.4世紀ゴルフ(160)

写真 八和田徳文

ゴルフはよく自然(コース)との戦いと言われることがありますね。

今回はコースを上手くプレーをするための提案です。

それは、「自然には勝てない」ことを知るです。

勝てないですから、戦わない方がいいと思います。戦うのではなく、素直に自然に逆らわないことが上手くプレーするために大切だと思います。

例えば、季節です。 
1年中、同じ番手で同じ飛距離を出そうと思うのは不自然です。
気温が大きく異なりますから、寒い季節は暑い季節と比べて、ドライバーなら10~20y、アイアンは1~1.5クラブ、飛距離が落ちるのが自然です。ボールも高く上がりにくくなることが自然です。

例えば風です。 
どんな風が吹いても同じ飛距離を打とうと思うのは不自然です。
向かい風なら飛距離は落ちる、追い風なら飛距離が伸びるのが自然です。向かい風だからといって飛ばそうとすることは不自然です。横からの風に対しても、流されまいとするより、流されることを前提に打つほうが自然です。

例えば、ライです。 
ボールが上がらないライから高くボールを上げようと思うのは不自然です。
ボールが高く上がらないライは低いボールになるのが自然です。低いボールでどう狙っていくのかを考える方が自然です。
また、傾斜地では傾斜に逆らってアドレスしたり、逆らった球筋を打とうとするのは不自然です。傾斜なりにアドレスして傾斜なりの球筋を打つ方が自然です。

例えば、地面の硬さです。 
硬いグリーンでボールを止めようとするのは不自然です。
ボールが転がることが自然ですから、転がることを前提にして狙っていく・寄せていくことが自然です。
また、硬いフェアウェーはランが出るのが自然です。雨などで柔らかいフェアウェーはランが出ないので飛距離が落ちるのが自然です。        

例えば、人です。
プレーする人も自然物で常に変化しますから、いつどんな時でも同じスイング、同じゴルフをしようとするのは不自然です。また、自分が持っている以上のことを望むことも不自然です。
調子、体調、気温などの影響で人間も毎回違いますから、その日に合わせた自分が持っているものの範囲内でプレーするのが自然です。

ゴルフは、自然に勝とうとして戦うと大きなしっぺ返しを喰らいます。過去の経験上です(笑)。ゴルフだけではないかもしれませんが・・・

コースで自然に逆らわずにプレーしてみてはいかがでしょうか。
思いのほか、上手くプレーすることができると思います。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員