飛んで曲がらないフルショットスイング②

21.4世紀ゴルフ㉗

前回からの続きをお話していきます。前回のお話は、こちらです。

 

②に挙げた「右手で最大限強く、ボールを真横から叩くイメージ」を

強く持つことについて解説していきます。

2つの要素がありますので、分けてお話します。

●ひとつ目は、「右手で最大限強く」です。

これは文字通り、右手を使って、クラブヘッドでこれ以上ないくらい強くボールを打つ・叩くという意味です。強くボールを打つことができれば、皆さんそれぞれの最大飛距離を得ることができるだけでなく、ボールが上がりやすくなる。またアイアンショットではグリーンでボールが止まりやすくなります。

これまでお話したグリップ・手の使い方で、スイング中の足裏の体重位置が外れなければ、右手にどんなに力を入れても、どんなに強くボールを叩いても、ボールが曲がることはまずありません。

右手で強く叩けるということは、その準備ががきちんとできている、ということなのです。

ボールを強く打つと。

これまでの練習より疲れるので球数は少なくなると思います。

1回の練習で100球を目安にしてみてください。

●ふたつ目は、「ボールを真横から叩くイメージを強く持つ」です。
これは、特に地面から打つショットは全て、ボールを払い打つイメージということです。(特殊なライは除きます)
払い打つというのは、クラブのロフト通りにボールだけを打つイメージを強く持つということです。
そうすることで、ダフリ・トップのミスの度合いが激減する、土や砂の上でもライに関係なく上手く打てる、ボールが上がりやすくなる、各番手の飛距離が安定する、などメリットがたくさんあります。

以下、いずれかのイメージを持つとスイングの感じがつかみやすいと思います。
・クラブのロフト通りにインパクトするイメージ
・ボールの赤道をクラブの刃(リーディングエッジ)で打つイメージ
・ボールだけを打つイメージ(クラブヘッドのソールが地面に触れないように)

はじめはトップすることがあるかもしれませんが、トップした感じがしても意外にボールが上がることに気がつくと思います。続けていくうちにどんどん良くなっていきます。

次の練習の時にお試しを。

大事なことを書き忘れていました!
「イメージ」という言葉をたくさん使いましたが、
イメージは、「実際にそうなる」ということではありません。実際のクラブの動きと完全には一致しないということです。

頭の中で強く思い描いてスイングするだけでOKです。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員