毎日が別人

21.4世紀ゴルフ(130)

この間の練習では良くなったのに!前回のコースはいいスコアで回ったのに!開眼した!コツをつかんだ!と思ったのに、次の時には・・・。

ゴルファーであれば誰でも経験していることではないでしょうか。

今回は、有意義な練習とコースを上手くプレーするための考え方の提案です。

どうして良くなったと思ったことが長続きしないのか?いいスコアが持続しないのか?

単純に自分が変わるから。です。

毎日、1日づつ人は歳をとります。ということは、昨日と今日の自分は別人と考えることができます。

違うのは歳だけではないですね。体調も違うかもしれないし感じる感覚も違うかもしれません。

毎日自分が変わるのであれば、スイングも感覚も毎日変わると考えたほうが自然です。
昨日と同じ感覚で同じようにスイングできても同じスイングはできないわけです。同じスイングをしようとしたらスイングの感覚も変える必要があります。

例えば、昨日はいいドローボールが打てていたのに、今日はドローがかからなかったり強いフックになったり。また、この間はまっすぐ飛んでいたのに、今日は大きくスライスするなどなど。

昨日(前回)と同じようにスイングしても、スイングの違いは自分で確認しにくいですが飛んでいくボールの弾道で違うことが確認できます。

登山でも体調次第でルートを変更しますよね。ゴルフスイングも同じだと思います。

では、どうしたらスイングや弾道を維持・進化しやすくなるのか、ここから提案です。

大事なのは、今日の新しい自分を発見・確認することです。

練習は、新たな発見をする機会です。まず、昨日(前回)と同じ感覚でスイングでスイングしてみて、結果が同じであればそのまま続けてください。もし、結果が違うのであれば、こうしたいと思うスイング・結果のための新しい感覚をつかむことです。違う感覚になるかもしれませんが、その感覚を覚えておくことで複数の感覚を見つけることができます。俗に言う引き出しを増やすということです。

今後また違う自分が練習するときに、いくつもの感覚を持っていると、どれかがフィットして上手くスイングできる確率が増えます。

コースでは、新たな自分の確認です。今日を上手くプレーするにはスタート前の練習で確認することが必要です。大事なのは、あくまでも今日の自分のスイング、飛ぶボールの傾向を確認するだけで、決して修正しようとしないことです。今日1日は変化を受け入れそのスイング・弾道を前提にしてコースをプレーすることです。新たな自分を発見出来ることもありますが、ほとんどの場合、練習場のように発見するのに十分な時間がないからです。

毎回自分が変わっていくわけですから、スイングも感覚も毎回更新していく必要があるということです。頻繁に練習場に行けなくても自宅でスイングと感覚を確認・更新していくことはできます。

ご一考を。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員