何かを言えば「批判」「否定」と捉えられ、その発言を「批判」「否定」される世の中である。ダイバーシティなんてかっこつけても、どんどん多様化を許さない風潮になっていると感じる。
多様化ってとても難しい。多民族国家じゃないからかな。
最近、多様を「他用」と置き換えることで、個人的には少し楽になった。異なる考え方も、自分にとってどうかではない。他の人にとって「有用」、それだけのこと。多様化というなら、まず他人のことをである。
ゴルフ場のドレスコードも「堅苦しい」が、Tシャツ、短パンじゃ「不快に思う人もいるのだろう」と考えれば、ジャケットくらい羽織ろうかって思う。さまざまな人が出入りする社交の場、公共の場においては自分勝手できるわけがない。家じゃないんだから。
多様化って自由なイメージがあるけど、まったくそうじゃない。社会の中ではみんなどこか不自由。他人と折り合いをつけながら暮らしてる。多様化の中で自分を通そうとすればするほど、ストレスが増えるだけだ。多様化はある意味で諸刃の剣。
家じゃないんだから。
「他用」と並ぶ最近のお気に入りワードだ。勝手していい場所と、そうでない場所を区別できない者に多様化なんて理解できっこない。そう思ってる。
友達の紹介でお邪魔したゴルフ場だから、ジャケットくらい着ようって思うし、目土くらいはして帰ろうと思う。自分の家じゃないんだから。自分のためじゃないんだから。
大体の場所は、家じゃない。だから、多少我慢し合って暮らすのが普通だ。
こういう考え方も、何かを否定しているわけでなし。そう思ってるヤツもおるんやな、とお許しを。