振り遅れるアプローチ

21.4世紀ゴルフ(178)

グリーン周りのアプローチで、ザックリやトップ、シャンクに悩むゴルファーの方も多いのではないでしょうか。アプローチでザックリやトップ、シャンクするのは、「振り遅れ」が大きな原因です。

「えっ!こんなちっちゃなスイングなのに振り遅れるの?」と思われた方も多いと思います。アプローチのような小さなスイングでも振り遅れは起こります。これまでに「振り遅れ」をスイングとクラブの面から提案しましたが、今回は、アプローチでの振り遅れを防ぐ提案です。

以前お話したように、アドレスした時のグリップとクラブヘッドの位置に戻ってインパクトすれば良いわけです。

ですので、アドレスの状態に戻ることができるのであれば、どんなやり方でもOKです。

でも、もし上手くいっていないのであれば、アドレスの位置に戻しやすくするための方法をいくつか提案します。(右打ちの場合です)
①と②はセットです。

①左足を固定すること
 ダウンスイングで、左足・ヒザをアドレスの位置に戻したらそれ以上動かさないことです。(飛球線方向に流れたり、カカト側に引けないようにすることです。)左足の拇指球に体重を乗せることと身体を回わす意識をなくすとやりやすいと思います。

②右手とクラブヘッドを連動して動かすこと
右手とクラブヘッドを一緒に同時に動かすことです。(右手とクラブヘッドが同じ距離を動くイメージです)
同時に動かそうとすると、右手が大きく動くように感じると思います。プロの間でも、手とクラブヘッドが連動しないことをよく「ヘッドが遊ぶ」と言います。手よりもヘッドが大きく動いてしまうことを指します。この時はプロでも振り遅れてアプローチを失敗しやすくなります。

③アドレス時のロフト通りにインパクトするイメージを持つこと
これは、イメージであってスイングがどうのこうのではありません。どうしたらロフト通りに打つことができるかを試してみてください。
 
これで上手くいくようになると、今までよりも思ったよりボールが飛ばなくなりますので、ご注意ください。

アプローチでザックリ・トップ・シャンクにお悩みの方・・・お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員