21.4世紀ゴルフ(92)
みなさんは、スイングで「手打ち」と言うと、どんなイメージをお持ちでしょうか?
多くの方は、「手打ち」だから飛ばない、当たらない、手を使うから曲がるなど、良くないスイングの代名詞の1つだと感じているのではないでしょうか?
今回は、この「手打ち」スイングについて21.4世紀ゴルフの提案をしたいと思います。
まず、手で打つことはそんなに良くないことなのでしょうか? クラブは手で握っていますけど・・・(笑)
少し考えてみると、次のような疑問がいくつもでてきますね。
・手を使わないでスイングするなら、バックスイングはどうやって上げるのか?(スイングはインパクトだけではないですからね)
・手でボールを打たないなら、どこで打つのか?
・ほかのスポーツでも、バットやラケットは手を使わずにボールを打っているのか?
「手打ちはダメ!」という考え方は、多くのアマチュアゴルファーに誤解を与えているように感じています。真意はそこにないと思います。
その真意は、手・腕を本当に使わないのではなく、使ってはいるけれどもその意識・感覚がないということではないでしょうか。
【ここからが具体的な提案】右打ちの方を対象にした表現です
まずは、右手で思い切り「手打ち」をしてみましょう。
これまでにも提案してきた通り、飛距離と方向性を兼ね備えたスイングを作るには2つの段階があります。
第1段階として、右手を使って、クラブヘッドでこれ以上は出来ないくらい強くボールを打つスイングです。
→ 手と腕に関して、クラブヘッドを速く正確に振るために、その使い方を覚えることが最も重要です。
次の段階は、右手は思い切り使っているけれど、使っている感覚がないスイングです。
→クラブヘッドも手・腕も自分の力で振る感覚ではなく、勝手に振られる感覚です。これはかなり高いレベルになります。
初めから手を使う意識のないスイングを習得するのは、相当難易度が高いと言えます。だからこそ、思い切って「手打ち」をしてみてはいかがでしょうか。それだけで飛距離も大きく伸びると思いますよ。
お試しを。
蛇足ながら、ボールが曲がる・当たらない主な原因は、手・腕を使うことではありません。原因は他にあります。