PING ANSER 4といえば。ANSER 2のネックをショートスラントにしたモデルですね。
クラシックANSERの中で、個人的に最も好きなモデルです。
ショートスラントの生まれた背景として、
まず、ネックの重量を減らすことができる、ことがあったのかなぁと思います。
オーバーホーゼルは意外に重量が落ちない説もありますが、ANSER 2と比べたら、ネック周りが軽く、ヘッドのセンター方向に重心を持っていけているのではないかなぁと思います。
次にネックにフェース交差するラインが出ないという利点がありますね。
ANSER、ANSER 2、ANSER3とクランクネックモデルですが、これはカギ型ネックのためシャフト接合部にラインが出ちゃいます。このラインがフェースと直角に見えなかったり、サイトラインと向きが違ったりしていると、構えにくく感じる人がいるのです。ショートスラントは、ネックの向きが気にならない。ゆえにツアーネックとも呼ばれ、プロにも人気があるのです。
クランクネックにせずに、ネックに傾斜(スラント)をつけてヘッドをシャフトの中心よりも後ろにセットバックさせた。やっぱりカーステンさんはすごいなぁと思います。
ANSER = 解答
正解をひとつにしなかったのも、カーステンさんの偉大さですね。
ANSER、ANSER 2、ANSER 3、ANSER 4で、なぜ、5つめの解答?
それは1966年、ANSERが誕生した当時にネックのないANSERがあったからなんです。
あまり知られていない、ANSER X(エックス)ですね。
スコッツデールヘッドにシングルベントシャフトの超絶レアプロトです。
90年代にIC ANSERのヘッドで一般発売もされましたが写真のパターは、別格。
世界に数本しかない、非売品です。
考えてみれば、これもショートスラントと同じような効果があると思われます。