
樹種的には大して価値のあるものではないけれど、誰にも虐げられることなく何十年も生えることが許されている。人里離れた山奥にはあるかも知れないが、そこには樹木同士の競争もあり、自由に枝を張ることは許されはしない。人の手が入る場所だからこそ個を大切にして貰えたのだ。
名門といわれるゴルフコースの多くは似たり寄ったりで、松の参道のごとくティーからグリーンまで生えそろうことが多いのだけれども、このコースには大切に守られた広葉樹が沢山そびえ立っていた。伸びやかな樹形は自然を愛する倶楽部である証、この伝統は大切にして欲しいと願いつつ、芝上散歩を愉しんだ。