いっしょうもの

作られてから40年くらい経つあけびの編みかご。毎日使えばこの先も50年使えるそうです(笑)使わなければダメになるそうです。家みたいですね。住まなくなったらすぐ痛む。的な

 

よく“一生もの”なんて言葉を聞きます。ちょっと値の張るものを買うときにそういって自分を納得させたりもします。

たいてい、“一生もの”にはなりません。一生使える堅牢なモノはたくさんありますが、使う人間の気持ちが長くは続かないのです。マイブームという名の、実は誰かに仕組まれた商業的な短いブームによって、まだまだ使えるモノがゴミのようになってしまうんですね。今日のお宝は明日のゴミになってしまう場合がほとんどかもしれません。

手入れをして使う。ということが最近はないかもですね。道具に使い慣れる、使いこなすということも。あれ、これってほんとにいい時代になっていってるの?と思う日が増えたような気がします。

持続可能というのは作っては捨てさせ、作っては買わせを続けていくことなんですかね。一生モノとほんとに生涯を添い遂げられたならば、経済は崩壊してしまうのでしょうか。

一生モノをいかにゴミに変えるか。それを競っているように思える日が多くなりました。SDGs、ミニマルという言葉さえも誰かのメシのタネに感じます。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在