よく“一生もの”なんて言葉を聞きます。ちょっと値の張るものを買うときにそういって自分を納得させたりもします。
たいてい、“一生もの”にはなりません。一生使える堅牢なモノはたくさんありますが、使う人間の気持ちが長くは続かないのです。マイブームという名の、実は誰かに仕組まれた商業的な短いブームによって、まだまだ使えるモノがゴミのようになってしまうんですね。今日のお宝は明日のゴミになってしまう場合がほとんどかもしれません。
手入れをして使う。ということが最近はないかもですね。道具に使い慣れる、使いこなすということも。あれ、これってほんとにいい時代になっていってるの?と思う日が増えたような気がします。
持続可能というのは作っては捨てさせ、作っては買わせを続けていくことなんですかね。一生モノとほんとに生涯を添い遂げられたならば、経済は崩壊してしまうのでしょうか。
一生モノをいかにゴミに変えるか。それを競っているように思える日が多くなりました。SDGs、ミニマルという言葉さえも誰かのメシのタネに感じます。