飾りは少なくていい

斜に構えたスロープの途中にある小さなグリーン。僅か50坪ほどの斜面なりに傾いているプッシュアップグリーン。ここから3打でカップインして規定打数のパーである。

風を遮る木々はなく、足元にフラットな場所はない。バンカーはひとつもないけれど、十分に難しく面白い。

この左右に傾斜のあるグリーンのピンプレイス次第では、スクラッチプレイヤーでも苦労する。クレバーなゴルファーにはわかるだろうか。

派手なアクセサリー染みたバンカーは本格的な骨格が足りてないホールには必要であるが、それは目立つだけの不平等で手入れのかかるものでしかない。ゴルフゲームを楽しむことに余分なものは不必要である。

 

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー