マニアの視点

PING ANSER KARSTEN CO.

クランクネック、あるいはアンサーネックといわれるパターの定番ネックデザイン。1960年代中盤までこのようなネックのパターはなかった。カーステン・ソルハイムがANSERパターを世に問うまでは。

なぜ、このような鍵型のネックにたどり着いたのだろうか。

ANSERパターは、フェースプログレッションがとても小さい(マイナス)

シャフトの中心軸線よりもヘッドが後ろにセットされる。それが鍵型ネックにすることでもたらされたものだ。

ANSERのようにヘッド自体は深重心ではないボックス型のパターでも、それをシャフト軸より後方にセットできれば、深重心マレットと同じような効果を生むことができる。細身なのに意外に深重心。ヘッドのヒール・トゥ・バランス(左右への重さの振り分け)だけでなく、重心深度さえもネックの在り方でコントロールしていた。

カーステン・ソルハイムは、偉大だ。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在