クランクネック、あるいはアンサーネックといわれるパターの定番ネックデザイン。1960年代中盤までこのようなネックのパターはなかった。カーステン・ソルハイムがANSERパターを世に問うまでは。
なぜ、このような鍵型のネックにたどり着いたのだろうか。
シャフトの中心軸線よりもヘッドが後ろにセットされる。それが鍵型ネックにすることでもたらされたものだ。
ANSERのようにヘッド自体は深重心ではないボックス型のパターでも、それをシャフト軸より後方にセットできれば、深重心マレットと同じような効果を生むことができる。細身なのに意外に深重心。ヘッドのヒール・トゥ・バランス(左右への重さの振り分け)だけでなく、重心深度さえもネックの在り方でコントロールしていた。
カーステン・ソルハイムは、偉大だ。