人間ってすごいんです

フィッティングに来るゴルファーに、よく言われることは、

「あんまりうまくないから違いなんて分からないかもしれません」

もちろん、謙遜されていることも多いのですが、いつも返す言葉あります。

「大丈夫です。フィーリングに伝わってこなくても、体は正直に反応しますので」

 

そうなんです。本人がわからないと言っていても、人間って無意識にいろいろと違いを出してくれるんです。僕はその変わった部分に目を凝らします。時には耳を澄まします。

そうすることで、何が違ったのかを自然と教えてもらえるので。

ウェッジのバウンスを「感じる」ことが大切です

例えば、バウンスの違い。 ほんの数度の違いです。確かに数値だけ聞くとそんな差が本当にわかるの?ってなります。でも、打つときに、皆さん無意識のうちにいろんな事されています。

バウンスが少なければ、刺さってしまうのでは?とセンサーが働きますし、多いと邪魔になるのでは?というセンサーが働いているようです。

まずは、自分を信じてみてください。正直に自分の体にいろいろと聞いてみましょう。

この記事を書いた人

三瓶大輔

Cultivator/ DAISUKE MIKAME
(しごと)
93年よりブリヂストンスポーツゴルフクラブ開発部に所属。主に計測評価グループで同社ゴルフクラブのほぼ全モデル(J’s、 TOURSTAGEなど)に関わりました。01年に同社ツアー担当として渡米、日米のトッププロとコミュニケーションをとるようになりました。03年後半からはアクシネット(タイトリスト)に移籍。総合契約選手を担当する傍ら、若手発掘の一環として有望な学生たちとの交流も始まりました。09年よりウェッジ・パター専任となり、スコッティ・キャメロン、ボブ・ボーケイの2大巨匠から多くのことを学んでいます。現在はその経験を活かし日本国内でボーケイの哲学を広めるため、国内で唯一となるウェッジフィッティングイベントを毎週末開催。これまで担当したゴルファーはのべ1,500人を超えています。
(じぶんのどうぐ)
自分の使う“道具”にも相当こだわっています。ゴルフ歴37年、ありとあらゆるクラブ、スペックをテストしてきました。その経験も加味して、自分なりにゴルフクラブの理想像をもっています。JGA ハンディキャップ最高+1.4。慶応義塾大学理工学部卒。