異次元スイング

21.4世紀ゴルフ(166)

飛距離が出ない、ボールが曲がる、安定しないという悩みを抱えている方は多いと思います。

今回は、それらを一気に解決する、異次元スイングの提案です。

ひとことで言うと「クラブを振る意識のないスイングで、クラブが振られる感覚のスイング」です。

身体の重心を揺さぶることで腕とクラブが振られるスイングです。慣れるのに少し時間がかかることと、アドレスとその方向・右手の使い方に注意することが前提になりますが。

考え方としては、腕とクラブはヒモと思ってください。ヒモですから、腕・クラブを自らの力で動かすことはできませんね。

腕・クラブヘッドは体重を揺さぶることで引っ張られて勝手に動きます。そうするためには、アドレスで腕・グリップの力を抜くのがコツです。実際にはスイング中の腕・グリップには力が入りますが、力を入れている意識がなければ、自らがクラブを振っている感じはないと思います。

体を回転させず、大胆に右母指球に体重を移動。そうするとヘッドは勝手にバックスイングされます。
左足母指球に体重を乗せるだけでクラブヘッドは大きくフォローサイドに振られます。

体重を真っ直ぐ動かすやり方。
バックスイングは右足拇指球まで体重を揺さぶります。ダウンスイングはアドレスの位置まで左足拇指球に向かって揺さぶり戻します。どちらも、腕とクラブヘッドは引っ張られて動きます。重要なのは、共に身体を回さない意識です。やってみるとわかりますが、身体を回すとクラブヘッドをまっすぐに動かすことが出来ません。

感覚のつかむやり方。
アドレスは、スタンスを出来るだけ広くとります。
始めは、アドレスの状態からゆっくり身体を揺さぶって連続素振りをしてみてください。腕・グリップに力が入っていなければ、腕・クラブヘッドが引っ張られてブラブラ動くと思います。
体重を揺さぶることで腕とクラブヘッドが振られる感覚がつかめてきたら、そのイメージで徐々にスイングを大きくしていきます。最後はフルスイングになりますが、腕でクラブを振っている感覚がなければOKです。

慣れると、自分でボールを強く打った感覚が無いのに、驚くほどボールが狙ったところに遠くまで飛ぶと思います。
ならば、腕に力を入れてもっと強く振ったらもっと飛ぶのではないか・・・と思うのが人情ですね。
腕とクラブはヒモですから、残念ながらそれをやると上手くいきませんのでご注意を。

曲がる・飛ばない・安定しないを一気に解決できて、これまでとは異次元のゴルフを体感できるスイング。

ちょっと時間がかかりますが、お試しを。

 

 

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員