本当の難しさ

とくにボールは「同じ」モデルを使い続けないと「感じ」がつかめない

これが やさしい と思ったことほど、「難しい」と言われることが多い。たとえば、わかりやすくするために順序立てて説明をする。そうすると「長い」「わかりにくい」となる。今の世の中は見出しだけを眺め飛ばしていって、要旨が伝わらないとダメなのだそうだ。簡略化するほど正確に「伝わりにくく」なると思うのだが、それでもよいみたい。10分以上の動画も好まれないらしいし。何かを伝えようとするには、非常に「難しい」時代である。

同じ道具を使い続けることも、とても「難しい」ことのひとつ。だいたい2年サイクルで新しいモデルに切り替わってしまうし。骨董品使っていると、なんでそんなの使ってるの?と言われちゃうし、たまたま借りたクラブでたまたまいい球が打てちゃったりするし。で、いっこうに使用道具が定まらないのだ。

十分いい道具を持っているのだから、あとはその道具を使いこなせるように頑張ればいいのです。

個人的にはとても親身に、易しく/優しく、アドバイスしたつもりでも、怪訝な顔をされてしまう。おすすめシャフトを挙げてくれ、という😅 シャフトで大きな変化を期待するほうがよほど「難しい」解決法の気がするが、そういうこというと、かえって気難しいやつだと思われる。

なんでも一瞬でどうにかなると簡単に考えすぎているから、すべてが「難しく」なっちゃうのではないかなぁ、と個人的には思う。必要な時間をかけてこそ、最短を辿ることができる。事をなして振り返った時、「意外に簡単だったな」「近かったな」と思う。そういうものなのではないだろうか。

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在