21.4世紀ゴルフ⑤
ゴルフボールをまっすぐ飛ばす難しさは、道具の特性によって起こっていると思います。
道具を使ってボールを打つスポーツはたくさんありますね。野球、テニス、バドミントン、卓球などですが、ちょっと専門的にいうとこれらで使う道具(バットやラケット)は、グリップというか持ち手というか、握った場所の中心点の延長線上にスウィートスポットがあるんです。
ところがゴルフの場合は、持ち手、シャフトの延長線上にスウィートスポットがないんです。同様の形状のスポーツ道具といったら、思いつく限りではホッケーのスティックくらいでしょうか。それくらい珍しい道具で行うスポーツがゴルフなのですね。
では、そうなっているとどうなるのか?
はい、スウィング中にクラブフェースは自分の意志とは関係なく、開いたり閉じたりシャフトを中心にして、くるくる回ることになります。これが結構厄介なんですね。つまり、フェースの向きをコントロールしにくいので、ボールは左右に曲がるわけです。
スウィングというほんのわずかの間に、バックスウィングで開いたフェースを、インパクトでスクエアに当たるように閉じてこなければなりません。通常は「手を返す」という意識と動きが必要になってきます。皆さんも「手を返せ」って言われた経験はありますよね(笑)
でもこれって、そんなに簡単にできることではありません。だからこそ、スライスやプッシュアウトなど右方向に飛ばしてしまうゴルファーが多いんですね。フェースがスクエアに戻らないうちにインパクトしてしまうのです。スクエアグリップといわれる握り方だとこうなりやすい、といってもいいでしょう。
↓ここからが、21.4世紀ゴルフ的な提案になります↓
うまくフェースをコントロールできずにボールが右に飛ぶ悩みを抱えている方は、写真のように右手を下から握ってみてはどうでしょうか。
最初からこう握っておけば、クラブフェースはちゃんとスウィング中に回転しますが、手(腕)は回転させなくても、自然に元の向きに戻ります。別のいい方をすると、こうしておけば「手を返す」必要が全くないのです。
これで「フェースコントロール」という、ゴルフスウィングの難しさの“半分“は解消できるはずです。
ぜひ、お試しください。