21.4世紀ゴルフ (146)
前回まで2回にわたり、ダウンスイングで腕とクラブの通り道を作る、それを作るために下半身始動をするという提案をしました。
今回は、「なぜそのようにスイングする必要があるのか?」を、21.4世紀ゴルフの考え方として説明します。
スイングの目的は2つですね。クラブヘッドに最大のスピードをつけるため。そしてクラブフェースを正確にスクエアにインパクトするためです。スイングの「キモ」は、その2つを実践するための最も重要なポイントとなります。
よくスイングは、「クラブを上げて下ろすだけ、上げたら元に戻す」「インパクトはアドレスの再現」と言われます。イメージとしてはいいのですが、実際にはそのようにスイングはできません。
出来ない理由は、実際のスイングでは、バックスイングとダウンスイングで、身体、腕、クラブ、クラブヘッドのスピードが違うからです。
バックスイングとダウンスイングを同じスピードでクラブを振れば元に戻れるのですが、それだと恐ろしくヘッドにスピードがつかないので、ゴルファーはだれでも、ボールを遠くに飛ばすために、バックスイングよりダウンスイングの方がはるかに速いスピードで動くのです。
実際にボールを打つ時、クラブを上げて元に戻そうしても、勢いがついているため戻り過ぎてしまう(元の位置を行き過ぎてしまう)ことになるのです。
例えば、身体を回してバックスイングする意識を持っているゴルファーの場合、トップからダウンスイングでバックスイング同様に身体を回し戻す意識を持つとアドレスの位置を通り過ぎてしまいます。よく言われる、身体が開いた状態でインパクトすることになります。クラブフェースも開いた状態でインパクトすることになりスクエアに戻りません。
身体とクラブフェースが開かずに、アドレスの形に戻ってインパクトするイメージ(身体もクラブフェースもスクエアにインパクトする)には、トップからダウンスイングで身体が回り始めるタイミングを出来るだけ遅らせることが必要なのです。
この動き・イメージのつくり方は、本当のスイングのキモ①と②で提案しました。それを参考にしていただければと思います。
身に付いてくれば驚くほど正確に遠くにボールが打てるようになります。
しつこいようですが、このイメージを身に付けるには、少し長い時間がかかることを承知しておいていただきたいと思います。
お試しを。