ジャストインパクトするには?

21.4世紀ゴルフ(169)

なかなかインパクトが安定しないという方は多いのではないでしょうか。当然、打球の行方も安定しませんね。

今回は、インパクトを安定させるための提案です。「ジャストインパクト」という言葉ご存知ですか? フェースをスクエアに、アドレスした時のロフト通りにインパクトしたと言う意味です

これを実現する条件は2つあります。
①ダウンスイングで身体がアドレスの位置より飛球線方向に流れないこと

②身体が開かないこと(左サイドが後ろに引けないこと)です。

その中で今回は身体が①飛球線方向に流れることについて提案します。

誰でもダウンスイングでは、クラブヘッドにスピードをつけて振り下ろすために、身体は勢いよく飛球線方向に動きますが、動き過ぎるとジャストインパクトできません。飛球方向に動き過ぎれば、インパクトからフォロースルーにかけて左ヒジが引けたり曲がったり、右腕が伸びなかったりします。また、身体を後ろに引くことになります。これは、動き過ぎによってクラブと腕の通り道が狭くなり、腕がつまってしまうことから起こる現象です。

トップ、ダフリになりやすく、フェースは開いて基本的に右に飛ぶことになります。方向性が悪いだけでなく飛距離も出なくなってしまうのです。

別の言い方をすると、ジャストインパクトは、飛球線方向に対して身体の重心がボールの位置、またはボールの後ろにないとできません。インパクト時の身体の重心位置がクラブヘッドの最下点になるからです。
身体が飛球線方向に行き過ぎるというのは、身体の重心がボールの位置を通り過ぎている状態です。当然クラブヘッドの最下点はボールの先になります。(ウッドクラブは最下点を過ぎてからインパクトします)

ですので、単純ですが通り過ぎないようにすればジャストインパクトできるようになります
やり方はいろいろありますが、以下、最も簡単でわかりやすい方法です。

①トップの位置を作ります。

②ダウンスイングからインパクトまでクラブを振り下ろす間、トップの頭の位置をキープしてください。

この動きを鏡などでゆっくり確認しながら行ってください。
大事なのは、この動きを身体がどう感じるかを知ることです。そして、その感じを保って違和感がなくなるまで続けてみてください。

ジャストインパクト。振り抜ける気持ち良いスイングと自分でビックリするほどの飛距離と安定性が得られます。

お試しを。

 

 

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員