ナイスショットの源②

21.4世紀ゴルフ㉕

今回はアドレスの方向についてお話します。

アドレスした時にどこを向いているかはとても大切です。目標と違った方向を向いていると良いスイングはできませんし、ボールを目標に打つことはできません。

人それぞれ個性があるので、目標に対して右あるいは左を向いて構えていても問題はありません。その方向に向いている、という自覚があるならばスクエアに立っていなくてもいいのです。

問題なのは、本人は目標に対してスクエアに構えているつもりなのに、右や左を向いている場合です。

そのような方は、次のようにアドレスの方向を修正していきましょう。

①スクエアなアドレスの感覚を体験しましょう。

・練習場では、マットのラインの延長線の目標(景色)を確認します。

飛球線の真後ろに立ち、正面の景色を覚えておきましょう。

・次に、クラブ(何でもOK)を1本足元にマットのラインに平行に合わせて置きます。
・スタンス、腰、肩のラインをクラブとマットに合わせてスクエアにアドレスしてみます。

 

実際にアドレスして景色にズレはないだろうか?
何本目の柱を向いているか、など具体的に目標を見定めておこう。

・その時に目標がどのように見えているのかを確認します。今現在のアドレスをした時と目標の見え方が違うのであれば、目標に対してスクエアに構えていないということになります。

なんとなく向かいの建物の右サイドが見える? ズレに気づくことが大事。

 ・今現在どのような向きでアドレスしているのか、自身の傾向を知っておきましょう。

②ガイドクラブを足元に置かずにスクエアにアドレス。

①の時と同じ風景が見えるでしょうか? 最初は「見え方が違う!これでは目標にボールを打つことはできない」と、違和感や方向感覚のズレを感じる方も多いと思います。でも、その気づきがもっとも大事な事なのです。自分はどちらに向きやすいのか、それを知っておくことが練習です。

ゴルフ場でも飛球線の真後ろから目標物を見つけ、景色を覚えてからアドレスしよう。

そして、どのような感覚でスイングすれば、このアドレスで目標にボールが飛ぶのかを掴んでいくことで、スイングも良い方向に変化していきます。

アドレスの向きは、方向感覚ですので機械的に一定にすることはできません。家の中でも街中でもオフィスでもできますので、毎日1回は自分で目標を設定して、それに対してアドレスしてみてください。ゴルフコースでは、マットや足元のクラブなど方向を補助してくれるものは何もありませんので、方向感覚を養っていきましょう。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員