最先端の片隅で

2019 最先端のゴルフクラブが集まるジャパンゴルフフェアに行った。

PINGブースの片隅に、カーステン・ソルハイムが作った原点的パターが飾られていた。

PING 1-A REDWOOD CITY,CALIF  PAT.PEND.

原点パターの貴重な初期ロットだ。

「古いモノだな」とチラ見して抜けていく客がほとんど。

みんなのお目当ては、最新作である。

外周が重たくて、ハイM.O.I.な大型チタンドライバー

弾く軽いフェースで周辺が重たいフレームデザインのキャビティアイアン

中央に窓がある外周が重たいネオマレットパター

最新モデルはみんな、当たり前のように“やさしさ”を誇っていた。

パターヘッドが鉄の塊だった時代に、カーステンは音叉のような、

中が軽くて周辺が重たいパター 1-A を作った。

1950年代の終わりのことだ。

2019年 どのブースに行っても 中が軽くて、外が重たいゴルフクラブばかりだった。

外周が重たくて、ハイM.O.I.な大型チタンドライバー

弾く軽いフェースで周辺が重たいフレームデザインのキャビティアイアン

中央に窓がある外周が重たいネオマレットパター

言ってしまえば、これらはみんな 1-A の発展系だ。カーステンの子だ。

最先端の片隅で、Origin が飾られていた。

きっかり60年前に、一人のエンジニアが考え始めたんだ。

すごいことだと、小さな箱の前であらためて思った。

 

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在