飛びの力こぶ

久しぶりにゴルフクラブを買った。

ミズノのT-ZOIDメタル、USバージョンである。ニック・ファルドがマグレガーのパーシモンからこれのドライバーにスイッチしてマスターズに勝った。それに憧れて1W、3W、5Wを購入し、TN-93アイアンとともに結構長く使用した記憶がある。

買いなおしたのは5W。理由はとくにないがペンシルネックとヘッドの形。そして四角っぽいフェース形状がとても落ち着くのである。

フェアウェイウッドであれば、とくにチタンである必要はない。小さいヘッドだからステンレスで十分に高性能を出せる。肉厚も厚いので打感もキーンとはならないだろう。

「なんでドライバーなんて使っていたんだろう?」

先日、北コースを散歩していた時に同伴プレーヤーが漏らした、独り言だ。彼はこの日、トミー・アーマーのパーシモン(たぶん4w)でティショットしていた。めくれる球、強めのドロー。楽しそうに打ち分けていた。そのラウンドのラス前ホールに向かうインターバルで「なんでドライバーなんて使っていたんだろう。あんなに難しいのをわざわざ」と言ったのだ。

遠くに飛ばす必要があるからこそ、多少難しくてもドライバーを使う意味がある。しかし、北コースでは飛ばす必要はない。少し方向がずれれば即OBになるからだ。

私は40インチドライバーを使っていた。とくに問題はないと思ったが、フェアウェイウッドの方が安定してスピンが入って安心できるのではないかと思った。昔のフェアウェイ、それも5番ウッドくらいならスピンの多い糸を弾くような弾道が打てそうだと思った。

ゴルフ場に合わせてティショットギアを決めればいい。ドライバーじゃないほうがいいコースもあるわけだから。

2日後、ポチっていたT-ZOIDメタルの5Wが届いたのは運命。シャフトは換える。さて、昔っぽい弾道になるだろうか。

飛びの力こぶ。T-ZOIDがデビューしたときの広告コピーである。でも、令和の私は飛ばさないためにコレを選んだ😅

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在