アイアンをうまく打つには?

21.4世紀ゴルフ⑧

先日、知人が「アイアンはとにかくダウンブローに打つことだけを一生懸命やっている」というので、こんな話をしました。

ダウンブローは昔からアイアンショットの鉄則のようにいわれてきましたが、現代においては、アイアンに限らず全てのクラブでボールを真横から打つといい結果が得られると思います。と。

正確にいうと「ボールを真横から打つ(払って打つ)、ボールだけ打つイメージを強く持つ」ということです。

昔のアイアンクラブは芯がフェースの高いところにあったので、上から被せて打たないと芯に当たらなかった。だから自然とダウンブローに!という鉄則が生まれたのだと思います。確かに、私自身も昔はダウンブローを意識していましたし、トップしたら手が痛い、痺れる感覚も記憶に残ってます。

でも、モデルにもよりますが、現在のアイアンクラブは低重心化して芯の位置も低いところにありますからその必要はないんですね。

横からボールをとらえる。

このイメージで打つメリットはたくさんありますよ(笑) 特殊な場合をのぞき、どんなライからでも上手く打てる。ロフトを活かして打てるのでボールが上がりやすくキャリーが出る。バックスピンが安定して距離感がつかみやすくなる。チョロ、ザックリのミスが極端に減る。

さらにいえば、スウィングもどんどん良くなっていきます。

まさにいいところだらけ、ですね!

 

ダウンブローを意識してきた方は「それって、すくい打ちみたいでダメなんじゃない!?」と思われるかもしれませんね。

では、すくい打ちはどうしたらなるのでしょうか?

簡単にいうと、スウィング中の身体の重心のズレによって、「そのまま振ったらとダウンブローが強くなりすぎるから」だと考えたらいいと思います。クラブヘッドが急激に地面を突き刺すように動いたら、ダウンスウィングの途中で緩やかに調整する動きを人はします。ドライバーでの明治の大砲も同じです。

↓これを防ぐための練習法です↓

マットにアイアンクラブのソールが触らないようにボールだけ打つ
最初はトップしても構いません。今度、練習に行ったときに、試してみてはどうでしょう。いきなり、アイアンの名手になるかもしれませんよ(笑)

こういうイメージで練習することによって、結果として「ダウンブローになる」のです。しようとする ことと なってしまう ことはちがいますね。それは前回お話しした通りです。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員