アプローチの距離感をつかむ

21.4世紀ゴルフ(165)

グリーン周りなど30yくらいまでの短いアプローチでの距離感がつかめないで悩んでいるゴルファーの方も多いのではないでしょうか。

今回は、アプローチの距離感をつかむための提案です。

「10yをフルスイングすること」です。

フルスイングですから、それ以上飛びませんね。
また、キャリーとトータル距離が曖昧になっていることもよく見受けられます。ここでいう10yとはキャリーのことです。

距離感が上手くつかめない原因は以下の2つです。

*10yなのに20y飛ぶスイングをしている。

スイングの振り幅が大きいというよりは、手首を使ってクラブヘッドにスピードをつけて振ってしまうことがほとんどです。振り幅が合っていても、ヘッドスピードが速いため思ったよりボールが飛んでしまうので、最後に自分でスピードを緩めて調整しようとすることになります。このタイプの方は、右手を大きく動かす意識が必要です。

*10yなのに5ヤードしか飛ばないスイングをする。

多くの場合、テンポが合っていないことが原因です。テンポはバックスイング:ダウンスイングは1:1です。失敗しないように慎重になりすぎるとバックスイングを必要以上にゆっくり上げようとします。テンポは1:1ですから、ゆっくり上げてゆっくり下ろすと飛ばないので、下ろすときに自分でスピードをつけようとします。 このタイプの方は、バックスイングを速く上げる感じになると思います。

どちらにも共通してる点は、スイングの途中でスピードをつけたり、落としたり加減をすることです。
加減することで、トップやザックリが起こります。

距離感のつかみ方
①しっかり振っても飛ばないスイングをする 「寄せる・入れるためのコントロールショット④(アプローチ編①)」を参照下さい)
②スイングテンポをキープする 

どれだけしっかりスイングしても10y以上飛ばないスイングの感覚を見つけましょう。
失敗したときには必ずショートになることが重要です。

感覚がつかめてくると、変に力加減することなく10yをフルスイングできるようになります。
上手くいくようになったら、次は20y、30yと距離を変えてその感覚をつかんでいきます。

お試しを。

 

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員