バックスイングの目的

21.4世紀ゴルフ(164)

様々な考え方があると思いますが、みなさんはバックスイングは何のためにすると思っていますか? また、テイクバックからトップまでバックスイングをどのような意識で、どのようなことに注意していますでしょうか。

今回は、バックスイングの目的について、1つの考え方を提案します。

21.4世紀ゴルフでは、バックスイングの目的を、「最も強くボールを叩くことができるトップの位置に右手を上げること」とします。

最も強くボールを叩くことができるということは、正確に最速でクラブヘッドを振ることができるということです。

また、最も強くボールを叩ける位置=クラブヘッドが一直線にボールに向かって動かせる位置 とも考えることができるからです。

トップからインパクトまでに、右手やクラブヘッドが回り道すると強くボールを叩くことはできませんし、動きが複雑になって繰り返し正確に打つことができないのです。

では、みなさんの一番強くボールを叩ける手の位置はどこでしょうか? 右打ちの場合は右手の位置をイメージしてください。この叩ける手の位置というのは人それぞれに位置は違いますので、ご自分の位置を探してみてはどうでしょう。

探し方は以下の通りです。

①クラブを持たずにアドレスを取ります。

②左手を離して、右手だけでアドレスの胸・おヘソの向きを変えずに一番強くボールを叩けると感じる位置まで上げます。

その時、重要なことは胸・おヘソの向きを変えない(身体を回さない)ことです。身体を回してしまうと、右手を最も強くボールを叩ける位置に上げることができなくなります。回さなくても右手だけならば上げることができると思います。
 
③「ここかな~」という右手の位置が決まったら、右手を固定して、左手をそこに持っていきます。
 これがその人のトップです。(どうしても左手が届かない方は、届くように右手の位置を微調整してください。)


左手を右手に近づけようとすると、身体が徐々に回されていき、右足に体重が移ってくると思います。
強くボールを叩ける右手のトップを作ろうとしたらしたら、身体も自然と強く叩けるように動くと考えたら良いと思います。大事なのは、このトップを作った時どんな感じがしたのか、右手や身体の各部分の感じを覚えておくことです。

④次にクラブを持って、①~③を行います。
③のクラブを持っていない時と同じ感覚になっているかどうかを確認します。確認できたらあとは思い切りボールを叩いてみましょう。

いかがでしたか?

今までのトップの位置と感覚的に違ったでしょうか?
もし違った感覚になったのであれば、これまでトップで強くボールを叩ける位置に右手がなかったということになります。バックスイングは、ボールを強く叩ける位置に右手を上げれば、その人の飛距離と正確さを最大限に発揮できると思います。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員