21.4世紀ゴルフ(111)
練習場では上手く打てるのに、コースに行くと全然上手く打てないという人は多いですね。「練習場シングル」と言われるゴルファーはその典型だと思います。
今回は、人工マットか天然芝か、平らか傾斜があるか、ライが良いか悪いかなどの物理的な条件の違いもありますが、心理面でコースでも練習と同じように上手くいくやり方の提案です。
まず、そもそもどうしてそういうことが起こるのでしょうか?
理由は、練習場とコースでは心理的な条件が違うからだと思っています。条件が違うので同じようにスイングすることができないのではないでしょうか。
条件の違いは、狙った目標にボールを打つ意識の差です。
練習場ではボールがどこに飛んでも、何球でもすぐに打ちなおすことができるのであまり気にしないのです。でも、コースではOB、池、谷、林などがあり、どこに飛んでも関係ないとは思えませんし、一発勝負ですから「今のは無し」にして打ち直すわけに行きませんよね。
気持ちが変わるので、スイングも変わるということです。
また、練習場で上手く打てるということは、その人にとって「出来ること」ですから、出来ないことをやろうとしているわけではないですね。
気持ちの変化が、「出来ること」を「出来なく」しているわけです。
ではどうしたらよいのか。ここから提案です。
一言で言うと、コースで練習通りに打つためには、心理的な条件を同じにすることです。
コースでも練習場と同じように「どこにボールが飛んでも気にしない」意識でスイングすることです。上手く打とう・真っ直ぐ飛ばそうという意識をなくしてみましょう。
目標を決めて狙いを定めたら、ただひたすら自分のスイングをするだけです。
実際にコースでこれをやるのは怖いですが、これをやらないとこれから先ずっと改善できません。
ボールの行方もスコアも関係ない!みたいな「投げやり」にプレーするイメージに受け取られるかもしれませんが、ボールを狙ったところに打つ、良いスコアで上がるための最善の方法なのです。
自分のスイングを信じることができないとコースで上手くいかないということです。練習は自分のスイングが信じられるようにするためですから、その練習の成果を是非コースで発揮して欲しいですね。
皆さんも、次にコースでプレーする時に思い切ってやってみてください。
思いのほか、練習場で打っているいいショットがコースでも打てると思います。
お試しを。