名門は色を塗らない。実しやかにささやかれる業界的な話。これはフェアウェイやティの着色剤の話。この寒い時期の高麗芝や野芝は休眠しているので薄茶色が本当の色だ。ボールや靴に色が付くから、不自然だから、様々なもっともらしい理由で着色剤を使わないゴルフコースがある。だがしかし、そういうコースでもベントグリーンには着色剤を塗っていたりする。見た目が重要だから、春の芽出しが良いから、なんてことを気にしていたりする。
過剰な何かをせず、保温もせず、それなりに育てたベントグリーンのすっぴんの色はこんな感じです。あるがまま、が素晴らしい理念であれば、こういうグリーンでも良いのにね、とも思う。それともオモテナシが大切だから、美しく化粧をするのがエチケットだから、なんてことを気にするのがもっともらしいことなのか。美の多様性もそろそろ考えるべき時代かもしれないね。