ショットを安定させる前傾姿勢

21.4世紀ゴルフ(163)

みなさんもよくご存知のことと思いますが、安定したショットを打つためには、アドレスした時の上体の角度(前傾姿勢)をできるだけ保ってスイングすることが大切です。前傾角度の度合いは人それぞれですが、ゴルフスイングは前傾した角度に合わせて、斜めにクラブを振るのですから角度が安定してしている方がいいですね。
できるだけというのは、実際のスイングでは、ほかの要素も加わるので上体の角度を全く変えないでスイングすることはできないからです。)

ダフったり、トップしたり、曲がったり、ショットが不安定なゴルファーはスイング中に上体の角度が大きく変わってしまうことが主な原因の一つです。

それがわかっているからこそ、多くのゴルファーの方が、「起き上がらないように」などと、インパクトの時に上体の角度を保とうと意識することが多いように思います。

そこで今回は、できるだけ上体の角度を保ってスイングするための提案です。

目指すのは「上体の角度を保ったトップを作ること」です。

なぜなら、多くのゴルファーがインパクト以前のトップの段階で、すでに上体の角度が保てていない場合が多いように感じるからです。

インパクトで上体の角度をできるだけ保つためには、アドレスで前傾している上体の角度を保ったままバックスイングしていくことが大切だと思います。
そうすれば、少なくともトップまでは上体の角度を全く変えないでスイングすることができます。

まずは上体の角度が保たれていることを確認しながら、バックスイングしてトップを作ってみましょう。

アドレスでの胸の傾きを変えないようにバックスイング

(イメージしやすい方法)

アドレス時の胸の向き(下を向いている)を変えないように意識すると確認しやすいと思います。
実際にやってみると、頭の位置がだいぶ右に動いて(飛球線と反対方向)、右膝の上に頭が乗るような感じになると思います。

ダウンスイングは、その態勢を保ってクラブを振り下ろしていくことによって、インパクトの時に上体の角度(前傾姿勢)をかなり保つことができます。

この時の身体の感覚をつかんでいくとショットが大幅に安定してきます。

ダフリ、トップなどショットが安定しない方。お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員