ボールを遠くまで飛ばせる弾道とは?

21.4世紀ゴルフ(154)

ドライバーショットでボールをもっと遠くへ飛ばしたいという方は多いですね。

そこで「どんな弾道が一番飛ぶと思っていますか?」を聞いてみると、「ビューンとライナーで打つのが一番飛ぶ。」と言われる方が多いですね。理由を聞くと、「前に突き進んで飛んでいく感じがする、ランが出て飛距離が稼げると思う」が大半です。

そこで今回は、今よりボールを遠くに飛ばすことができる弾道の提案です。

結論を先に書きますと、「ライナーでは飛ばせない!」です。

ポイントは「打ち出し角度」です。

それぞれのゴルファーにとって、最も遠くまで飛ばすことができる、ボールを打ち出す角度があります。

実際に適正角度でボールを打ってみると、「えっ!? こんなに高いの?テンプラみたい!これで飛ぶの?」と感じる方が圧倒的に多いです。ライナーが飛ぶ!と思っているわけですから当然かもしれません。

最も遠くにボール飛ばすための打ち出す角度は、ゴルファーそれぞれのヘッドのスピードによって変わりますが、ヘッドスピードが40~45m/Sであれば、目指すべき適正打ち出し角度はおおよそ14~15度になります。スピードが遅い方はもっと高く、速い人は少し低くです。いずれにしても、この角度はフェースをスクエアに、スイートスポットでインパクトすることを前提に導き出された理想値になります。

また、ご存知の方も多いと思いますが、スピンロフト(インパクト時のロフト角+ヘッドの入射角)という考え方があります。結論だけ簡単に言うと、ティーアップしているボールをアッパーブローに打てば、スピン過多にならず、ボールは遠くまで飛ぶということです。(詳しく知りたい方は調べてみてください)

先ほどのヘッドスピードが40~45m/sのゴルファーであれば、だいたい3~4度アッパーに打つ感じです。

入射角度がダウンブローのゴルファーは、ライナーになります。スピンが多くなりますし、ヘッドスピードが遅いとボールが上がらないのでボールは飛びません。

そこで、ライナーを改善するための提案です。
・ボールが高く上がるアドレスを作る。
目標を高い所において、そこを見ながら(目を離さずに)アドレスを取ります。これだけで変わります。高く上がるように構えているので、ボールを上げようとする意識は不要です。
・高いティーアップのボールを打つ。
アドレスを作ったら、少しずつ高くしていってみましょう。(高いボールが出るアドレスを取れば打てると思います)

弾道を変えるだけで、飛距離は伸びます。「ボールが上がらない」というお悩みの方にも効果があると思います。

お試しを。

 

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員