良き友と、風と、

いいコースとは何ぞや、なんて話をすることがある。ブルドーザーのない時代に作ったものが素晴らしいとか、自然の地形を生かしたものが素晴らしいとか、そういった類の論説が好きな人もいるし否定はしない。

ただあらためて最近感じていることは、やっぱり風がゴルフを面白くする。もしスコットランドにそれらしい風が吹かなかったなら、オールドコースが聖地になることは無かっただろう。

穏やかな日には気にならないハザードが効いてくる。海風に球をぶつけてギリギリまで突っ込んでみたり、風の下を転がしてみたり、そんな遊びを普段からしている友達とゴルフゲームを愉しんでいると、ブルドーザーが云々の話にはならない。

いいコースとは、そんな仲間が集まりやすい身近なコースであるかもしれない。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー