クリスマス。子供の頃、サンタさんにお願いしたいモノがたくさんありました。
サンタと似たような年齢になってみると、欲しいモノがほとんどありません。半世紀の間に欲しいモノはだいたい集めてしまったのです。
ゴルフで使う小物も、少し前まではいろいろ物色していましたが、今はもう無理に変えようとは思わず。グリーンフォークも紛失しなければ、私が死ぬまで壊れないような、頑丈なモノ。もう変えることはないと思います。
たびたび変えなくてはならないモノのことを消耗品といいますが、ここまでの人生では消耗していないのに買い換えることを当たり前として暮らしてきてしまいました。使えるモノをゴミとしてしまう生き方は、「もうコレでいいか、死ぬまで使おう。」そんなふうに思えるお気に入りに辿りつくために必要なプロセスだったのかもしれませんが、なんとなくもったいなかったような気もしています。
クロームメッキの下には、カッパーメッキが隠れていますが、積極的に使ってもメッキは剥がれるどころかキズすらつきません。メッキとはモノを頑丈にするための知恵。とくに日本のメッキ技術は、美しく、そして長持ちするのです。私のラウンド頻度では、生きている間にカッパーメッキが顔を出す“使い込んだ美しさ“を見ることは叶わないかもしれませんね。
それでも、周りに使い続けたいと思えるモノがあるというのは幸せなことです。ここまでの人生と同じ時間を生きられるわけではありませんが、残りの時間はなるべく使えるモノをゴミとせず、暮らしていきたいと思っています。
サンタに願った時代、そしてサンタ役として過ごした時代を経て。
純粋に メリークリスマス と言える気がします。